お酒を飲む方へ


健康と長寿につながる手軽にできる行動メニュー!
みんなで実践してみよう!
飲酒編
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「今日の分」を決める。
ストックをしない。ビールを箱買いしたり、日本酒や焼酎のボトルを常備していると、「もう1杯だけ…」と飲みすぎてしまうことはありませんか?缶でも瓶でも、お酒がたくさんあると、つい飲みすぎてしまいがちです。「今日の分」をあらかじめ決めて、買いすぎず、すぐに飲める状態にしないことがポイントです。
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飲む時は水とセットで。
ノンアル飲料も味方に。お酒を楽しむときは、合間に水を飲むとアルコールの吸収をゆるやかにし、飲みすぎや二日酔いを防ぐことができます。最近はノンアル飲料も種類が豊富で、味や口あたりも進化しています。最初の二杯だけお酒にして、あとはノンアルに切り替えるのもおすすめです。ちょっとした工夫で、楽しく、健康的なお酒の席にしましょう。
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ダラダラ飲みはやめる。
時間がきたらキッパリおひらき。時間を決めずにダラダラ飲んでいると、無意識に多量飲酒してしまい、あとで後悔することが少なくありません。大切なのは、あらかじめ必要最小限の時間を決めて楽しみ、それ以降に持ち越さないこと。健康のためにも、いいお付き合いのためにも、しっかり守りましょう。
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周囲に減酒や禁酒を宣言。
グラスを空にしない工夫も。家族や友人、職場の仲間などに、「お酒を減らす/やめる」と宣言するのも効果的です。飲み会の場では、グラスやコップを空にしないというちょっとしたコツも効果的。注がれる機会を減らし、自然と飲む量を減らすことができます。
代替行動を決める。
飲みたくなったら実行する。お酒を飲みたくなったら、別の行動におきかえてみることも効果的。ポイントは、お酒を飲みながらでは両立できない行動にすること。たとえば、運動やドライブをするなどがおすすめです。
肝炎・心疾患・アルコール依存症などのリスク!
過度な飲酒を避ける工夫を
生活習慣病のリスクを高める酒量は、純アルコール換算で、男性では1日平均40g(日本酒なら2合、ビールならロング缶2本)以上、女性ではその半分の20g以上とされています※1。青森県の男性(40〜74歳)のうち31.5%が、1日平均40g以上の純アルコールを摂取し、多飲酒率全国トップ。女性(40〜74歳)も30.9%が高リスク飲酒者で、全国平均を大幅に超えています※2。
過度の飲酒はアルコール性肝炎の原因となり、肝硬変や肝がんへと進行。中性脂肪の増加や高血圧、糖尿病、膵炎、心疾患、脳出血や脳梗塞などを招くことも。飲み過ぎに繋がる行動を把握し、見直すことが大切です。
※1 「高リスク飲酒者」の定義は
青森県アルコール健康障害対策推進計画(平成31 年3 月)より
※2 厚生労働省「第10回NDBオープンデータ」より
監修

[プロフィール]
青森県立保健大学 健康科学部 栄養学科 助教
管理栄養士
千葉 綾乃 氏
食行動などを通じた健康づくり、とくに体重管理や肥満予防に関する研究を行っている。管理栄養士としての実務経験も活かし、望ましい生活習慣の普及にも取り組んでいる。