お酒を飲む方へ
過度の飲酒で肝炎・心疾患・アルコール依存症などのリスク!
生活習慣病のリスクを高める酒量は、純アルコール換算で、男性では1日平均40g(日本酒なら2合、ビールならロング缶2本)以上、女性ではその半分の20g以上とされています※1。青森県の男性(40〜74歳)のうち33.4%が、1日平均40g以上の純アルコールを摂取し、多飲酒率全国トップ。女性(40〜74歳)も30.2%が高リスク飲酒者で、全国平均を大幅に超えています※2。
過度の飲酒はアルコール性肝炎の原因となり、肝硬変や肝がんへと進行。中性脂肪の増加や高血圧、糖尿病、膵炎、心疾患、脳出血や脳梗塞などを招くことも。あなたは、飲み過ぎていませんか?
■生活習慣病の高リスク飲酒者の割合における
青森県平均と全国平均の比較
- ※1「高リスク飲酒者」の定義は青森県アルコール健康障害対策推進計画
(平成31 年3 月)より - ※2 数値出典:厚生労働省「第7回NDBオープンデータ」
(平成31年度特定健診情報)」より
お酒はほどほどに無理せずバランスよく
お酒を楽しむときは自分のペースを守り、一気飲みなど無茶な飲み方は避けること。強いお酒は薄めて飲む、そして量はあくまでもほどほどに。また、空腹の状態での飲酒はからだへの負担が大きいので、肝臓がアルコールを分解するときに必要なたんぱく質を含む冷奴や枝豆などのおつまみも一緒に食べましょう。
- ノンアル飲料を
上手にとりいれて、
かしこく飲みすぎ回避。 - ビールや酎ハイ、カクテルから日本酒まで、たくさんの種類があるノンアル飲料。味や口あたりも、大きく進化しています。飲み過ぎ防止には、このノンアル飲料の活用を。お酒は最初の二杯だけで、あとはノンアル飲料に切り替えるなどの工夫をしましょう。
- ダラダラ飲みはやめて、
短い時間で楽しむ。
あとはキッパリおひらき。 - 時間を決めずにダラダラ飲んでいると、無意識に多量飲酒してしまい、あとで後悔することが少なくありません。大切なのは、あらかじめ必要最小限の時間を決めて楽しみ、それ以降に持ち越さないこと。健康のためにも、いいお付き合いのためにも、しっかり守りましょう。
- お酒を買うのは
そのときの分だけ。
箱買いはしないと決める。 - たとえばビールを箱買いすると、毎晩1缶ではおさまらずに2缶、3缶と飲んでしまうこと、ありませんか? 飲みすぎて翌日の体調に影響が出た、という方もいるでしょう。家にお酒の買い置きはしないこと。買うのはその日に飲む分だけ。それが、肝心です。
- 周囲に減酒や禁酒を
宣言する。 - 家族や友人、職場の仲間などに、「お酒を減らす/やめる」と宣言するのも効果的です。宣言することで引っ込みがつかなくなるうえに、目標を達成したときに一緒に喜べることが大きなモチベーションになります。
- 飲みたくなったときの
代替行動を決めておく。 - お酒を飲みたくなったら、別の行動におきかえてみることも効果的。ポイントは、お酒を飲みながらでは両立できない行動にすること。たとえば、運動やドライブをするなどがおすすめです。
※行動事例参照:厚生労働省e-ヘルスネット